ひざまくらの後は?
「天音ちゃん、またプリンをあげちゃったのですか?」

「……うん、でもいいの!天音、そんなにプリン好きじゃないし」

そんな健気なことを言う天音をおじいちゃんがいつも心配していたことを知っていた。

「……そう。じゃあおじいちゃんと一緒にお散歩に行きましょうか?」

「お散歩!?行くー!」

そうして天音を連れてお散歩に行くおじいちゃんが、こっそり天音にプリンや、アイス、ジュース、苺大福など道々にあるお店でオヤツを買ってあげていたのを見かけたことがあった。

私が見かけただけでもこれくらいはあったから、
きっと本当はもっとずっと多くのお散歩とオヤツの種類があったに違いない。



天音はだんだんおじいちゃんの家にいることが多くなり、話し方もおじいちゃんに似てきていた。

優しく丁寧な言葉で話すおじいちゃん。

私にも優しかったけど、天音をとくに可愛がっていた。
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