ひざまくらの後は?
それをわかっているけど、天音から何かを譲ってもらうことがもはや当たり前になっている私は、
「ねぇ、小諸くんと仲良くするのやめてくれる?」
「……っ」
「好きな人が妹と仲良いのって妬けるし。いいよね、天音?」
「……はい」
こうして、天音から仲のいい男の子も取り上げた。
その後、小諸くんと付き合えたけど1ヵ月くらいしか続かなかった。
彼が、天音に悪いからやっぱり無理だと言ってきたから。
学校で毎日天音の姿を見る彼には、天音の存在が忘れられないのだろう。
悔しかった。
けど、悲しくはなかった。
彼を好きな気持ちは嘘ではないけど、付き合えたとき天音に勝てたことが嬉しかった。
なのに、
また天音に負けた気がした。
何もしていない天音に。
「ねぇ、小諸くんと仲良くするのやめてくれる?」
「……っ」
「好きな人が妹と仲良いのって妬けるし。いいよね、天音?」
「……はい」
こうして、天音から仲のいい男の子も取り上げた。
その後、小諸くんと付き合えたけど1ヵ月くらいしか続かなかった。
彼が、天音に悪いからやっぱり無理だと言ってきたから。
学校で毎日天音の姿を見る彼には、天音の存在が忘れられないのだろう。
悔しかった。
けど、悲しくはなかった。
彼を好きな気持ちは嘘ではないけど、付き合えたとき天音に勝てたことが嬉しかった。
なのに、
また天音に負けた気がした。
何もしていない天音に。