ひざまくらの後は?
「癖?」

聞き返しながらも、へえ、そうなんだ~。と納得してる感じの姫乃ちゃんとは反対に、

「丁寧に話すのが癖になったの?なんで?」

まだまだ不思議そうな貴也くん。


「私、すごいおじいちゃんっ子で。その影響が強いです」


おじいちゃんを想うと自然に笑顔になる。

それくらい、私の中では大切で大きな存在の人だ。



「失礼しまーす。お待たせしました」

意識をおじいちゃんとの思い出に飛ばしていると、店員さんの明るい声が聞こえて思考は途切れた。

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