dark girl&black cat

PROLOGUE

…だれも。


世界中のだれひとり。


あたしを助けてくれる人は、いないって思ってた。


だれの瞳(め)にも。

あたしは映っていなかった。


あたしの存在すらナイヨウナ…。


あたしの存在があっても、


暴力――――…。


ただ、それだけだった。



だけど、あたしにも必要とされる人が出来た。


あたしの闇の世界の遠い向こうに…――。


……光が見えた――。


闇の世界と、

光の世界は…、



大きく違った……――――。





< 1 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop