dark girl&black cat
「お前…喋れねぇの?」



その問にあたしはコクリと頷く。



「透耶!この子どうする?」


「連れてこい」


「ははっ、やっぱりね。

立てる?」



またコクリと頷く。



「よし、じゃあついて来て」



あたしは慌てて立ち上がり、彼らについていく。



あ…。



大通りに出た瞬間、彼らの顔がはっきりと見えた。



……超が付くほど美少年達。


あたしをさっきの場所まで連れてきてくれた人は、優しい王子様みたいな。


譲と呼ばれる人は、「いかにも不良です!」と自己アピールしているみたいだった。


3人目は……怖っ!

あたしを睨んでいた。


4人目は…

「うわー、コイツめっちゃキレーやん!」

まさかの大阪弁!


最後の人は……


この5人の中で一番美少年だった。

サラっとした髪を風に靡かし、整った顔を見た瞬間…



……黒猫―――。



瞬時にそう感じた…―――。





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