今日も地球の上では☆1
「ミューの制服姿を想像してた」

「……へっ?」

ミューの眉間のしわが消えて、キョトンとした表情になった。



「ミューの制服姿、可愛かったんだろうなぁ……って」

「なっ、なっ、なっ」

言葉に詰まりながらも、少しずつ顔が赤くなっていくミュー。



『なっ』の次の言葉は、何?

そう訊こうかと思った時、ミューのおでこが視界に入った。

あっ、ペンキが付いてる。



「ミュー、ペンキ付いてるぞ?」

俺はそう言ってから、自分の首に巻いていたタオルを取り、ミューのおでこを拭いた。



その時。



ダダダダッ

ドアの方からそんな音がしたと思ったら、急に間近で『ピカッ』と眩しく何かが光った。



「伝説のプリンセス、初めての熱愛発覚!」



はぁっ?

俺はミューのおでこにタオルを当てたまま、固まっていた。



声の主を見ると、セミロングの黒髪でどちらかと言えば色黒の女子高生が、俺達にカメラを向けていた。

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