今日も地球の上では☆1
「あっ、良子ちゃん!」

えっ?

「ミュー、知り合い?」

ミューが叫んだので、俺が訊くと。

「後輩の後輩で、卒業した年に『取材したい』って言われて紹介されて、それから時々会ってるの」

笑顔でそう説明してくれてたミューだったけど、何かに気付いたようで、急に口をパクパクさせてその『良子』と呼んだ後輩を見た。



「りょ、良子ちゃん! ねっ、ねっ、熱愛、はっ、発覚、だなんて……違うからね? ねっ?」



……何も、そこまで全力で否定しなくても……なんか、ちょっと淋しくなるじゃないか……。

ん? 待てよ?

でも、この話の流れだと……『伝説のプリンセス』って、ミューの事?



「いやいや、私は我が校の歴代新聞は全部目を通して、覚えているから間違い無いです! 在校中には熱愛記事が無かったし、卒業してからは私が追っかけているので、間違い無い! ふふふっ、スクープ、スクープ♪」

嬉しそうにそう言って、自分の一眼レフのカメラを撫でる良子ちゃん。



それにしても……。



「なぁ、『伝説のプリンセス』って、なんの事?」

やっと俺はミューのおでこから手を離し、目の前の2人を交互に見て訊いた。

すると。



「あのあのあの、いいの、流くん! 気にしなくていいから、ほら、帰ろうよ!」

ミューが慌てて、俺の腕を引っ張る。

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