今日も地球の上では☆1
『待つからいい』って俺が言っても、ミューは譲らなかったから、俺は立ち止まって待たない程度にペースダウンをして、ミューの姿が確認できる距離を保ちながら登っていた。



ミューが、ちゃんとついて来ているのを確認してから、再び進行方向へ視線を戻した時だった。



「うわっ! きゃーーー!」

ズザザザッ



えっ?!

ミューの叫び声と、何かが地面を滑るような音に驚いて振り返った。



ドクン!!!



心臓が鳴る。

さっきまであったミューの姿が……無い!



ミュー!!!



俺は急いで、さっきミューが居た付近まで戻った。

そして、道の側面を覗いて見た。



「ミュー!」

ミューが道路脇から1m位滑り落ちた所で、近くにあった木にしがみ付いて、なんとか下まで落ちないように頑張っていた。


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