今日も地球の上では☆1
「また掛け声で引っ張るから、足元の木から飛び上がるような気持ちで蹴り上げて……いいか?」

ミューがコクンと頷く。



「いっせーのせっ!」

グイッ

ズザザザッ

ドン!



無事引き上げられた反動で、ミューの体が俺を直撃した。

俺は両手を広げて、そのミューをしっかりと抱き止めた。



「ふうっ」

ミューが無事だった安堵から、思わずため息がこぼれる。



すると。

「ご、ごめんね、流くん……迷惑掛けて」

そう言って、ミューは俺から離れて体を起こした。



俺も仰向けで寝転がっていたけど、起き上がって地面に座った。



「それはいいけど……ケガは? 大丈夫か?」

そう言ってミューをよく見ると、昨日初めて着た新品のベージュの作業服が、滑り落ちた影響で前面だけ土色に変化していた。



「大丈夫、ケガはしてないよ」

ミューがちょっと引きつった笑顔で返事した。

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