今日も地球の上では☆1
「なぁ、ミュー?」

「何?!」

「じゃぁさ、責任がどうこうってのを抜きにしたら、嬉しいんだ?」

「……えっ?」

「俺の嫁さん」



ミューはハッとしてから、俺を両手でドンと押し、その場にしゃがみ込んだ。



「流くんのバカぁ」



あっ、嬉しくて、ちょっと意地悪し過ぎたかな?

俺もしゃがみ込んでから、気が付いた。

ミューの体が、小刻みに震えていた。



笑っているわけは無いから、泣いてるのか?

えっ、俺、泣くほど意地悪したつもりは無かったのに……。



「ミュー」

呼んでみたものの、続きが出てこない。



すると。

ミューがしゃがんだままで、顔だけ上げた。



ドキッ

まだ泣いてはいないけど、今にも泣きそうで……それでも、なんとか笑ってみせようとする表情が、『可愛い』と言うより『綺麗』に見えた。


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