今日も地球の上では☆1
「もしもし」

俺は戸惑いながら、電話に出た。



『あっ、すみません、その携帯、私の携帯なんですけど……あの、どちら様ですか? 何処にありました?』



聞き慣れたミューの声で、ホッとした。



「もしもし、俺、流だよ」

『えっ? な、なんで流くん?』

「昨日、車の中でバッグの中が散らばった時に、間違えて入れたんじゃないのか?」

『……あっ!』



そう叫んだ後、ミューは黙り込んだ。



「よかったな、全然知らない人が持ってたより、安心だろ?」

『ヤダよ、むしろ最悪……』



えっ?

何気無く言った言葉を『最悪』と否定されて、軽くショックを受ける。


< 46 / 97 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop