今日も地球の上では☆1
「もう! 流くん、黙ってないでなんとか言ってよ!」

『ぷうっ』と頬を膨らますミュー。



昨日まで、こんなミューをからかっていた俺って、何処に行ったんだ?

今の俺って、そんなミューすら『可愛い』と思ってしまう程、重症だ。



いいかな?

今日は誰も居ないし……。

今は休憩時間だし……。



「ミュー」

「何よっ」

「可愛い」

「なっ!」



あっ、真っ赤になった。

なんか、嬉しい。

俺はミューに近付き、頭を『ポンポン』と叩いて、顔を覗き込んだ。



「ありがとうな、ミュー」



俺がそう言うと、ミューの口元が緩み、目がトロンとしてるような気がする。



「流くん」

「ん?」

「あのね、今まで言えなかったんだけど……」

「えっ、何を?」



ミューが以前のように、ちょっとモジモジしながらも、恥ずかしそうに言った。



「流くんは、私にとって王子様みたいな存在なの」


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