今日も地球の上では☆1
「流くん、『俺は独身だし、若いから睡眠時間3時間位でも大丈夫だから、気にしなくていいよ?』って言って、作業続けてくれて……すごくすごく、嬉しかったの」



ミューは、照れくさそうに笑った。

そして。



「あの時から、私には流くんが特別な存在になったの」



ドキッ、とした。

ミューはそんなずっと前から、俺の事を見ててくれたんだ。



俺は『いつから』って明確なきっかけが無い。

気が付けば傍に居て、なんだかいつも気になって……いつの間にか目が離せない存在になっていた。



「その後も、私が困っていると、いつも流くんがさり気無く助けてくれて……『王子様みたいだなぁ』って」



普通、その例えだと『王子様』じゃなくて、『ヒーロー』とかじゃないのかな?

まぁ、どっちも俺のガラじゃないけど……ミューにそう思われていたなら、悪い気はしないかも、うん。

でも、ちょっと恥ずかしいかな?

で、それを誤魔化す為に、俺は言った。



「やっぱり『プリンセス』のお相手をするのは、『王子様』じゃないとダメ……って事かな?」

「も~う、流くん! この間から、その『プリンセス』って、絶対わざと言ってるでしょ!」


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