今日も地球の上では☆1
「ミュー?」

「えへへ……嬉しいなぁ」

「嬉しい?」

「うん。流くんに頭を撫でてもらうの、大好きなんだけど……もしかしたら、子供扱いされているだけなのかなぁ、って思っていたから」

「違うよ」

「うん! だから嬉しいの♪」



そうか……ミューもそれなりに、いろいろ悩んでいたんだなぁ。



「ミュー?」

「なーに?」

「これからはお互いに、思っている事、なんでも話すようにしような?」

「えっ?」

「ミューの悪い妄想癖と、俺の暴走を止めるには、それが一番だと思う」

「えー! 何、その私の『悪い妄想癖』って?」

「勝手に『俺がミューを彼女にしてのを後悔してる』って思い込んでいただろ?」

「うっ」



ミューが言葉に詰まった。



「それにこの前も、俺が高校生達を見ていただけで、『女子高生に見惚れてる』って言うし」

「あっ、それは」

「その後も、深の幼なじみが俺の名前を知っていただけで、『あの子、流くんが好きなのかなぁ』とか言ってたよな?」

「だって」

「ミューがそんな『悪い妄想』を始めたら、俺は何度だって言ってやるよ……俺が好きなのは、たった1人、ミューだけだ……ってね」



俺の背中に回っていたミューの手に、ギュッと力が加わった。

ミューは無言だったけど、それだけで『嬉しいんだなぁ』と分かった。


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