今日も地球の上では☆1
「俺の名前、なんで『流』って言うか、分かる?」

「えっ?」

「『流れ星のように、いろんな人に希望を与えられるような人間になるように』……そんな願いで付けられたんだって」

「うわぁ、流くんにピッタリ♪」

「おおげさだよ」

「ううん。だって……私の願いを叶えられるのって、流くんだけだもん」

「えっ?」



ミューの願い?

首を傾げると、ミューは恥ずかしそうに笑って言った。



「流くんのお嫁さんになる事!」



ああ。



「その願い事なら、星に願わなくても、俺がいつか叶えてあげられそうだな」

「うん! よろしくね♪」



ミューが流れ星に願えなかった希望を、俺はきっといつか叶える。

俺はミューの『流星』だから……。


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