僕の彼女が最近おかしい。【短編】
僕はいい加減疲れて、
彼女に理由を聞くことにした。
「どうして最近ずっとそんな風なの」
「…どんな風?」
「…黙りこくって、無愛想。」
「……私は悪くないわ」
「別に誰が悪いとかいう話してないじゃん。」
「怒らないで」
「怒ってなんかないっ」
「怒ってるよっ!」
彼女は大声でどなった。
あまりの大きさに
僕も周りの人たちも呆気にとられる。
彼女の大きな声なんて初めて聞いた。
そして、やっと僕は彼女が泣いていることに気が付いた。
「ごめん。今日は帰る。」
冷静さを取り戻した彼女は静かに店をでた。
また店に活気が戻る。
僕はどうしてあんなに怒るのか全く分からなかった。