私は、みた。
「いやぁ、南がね、また別れたんだって」

私はまた苦笑いした。最近苦笑いしかできないような気がする。まりなが不思議そうに首を傾げた。

「今回のは結構なイケメンだったのに。もったいない。」

南はうざったそうに手をヒラヒラして、溜息をついた。

「そうなんだけどね?なんか性格があわないっつうか、あいつ、以外にママっ子だったりするんだ。ほら、デートしてても母さんの電話にでるとか、目の前で母親といちゃいちゃしたりとか。」
「あ、それはいやかも~」

ランが本当に嫌そうに顔を歪めた。わたしはまた胸を抑えた。だんだんムカムカしてくる。愛が不機嫌そうに頬を膨らませて、文句を言った。

「そりゃ嫌かもだけどぉ、南はコロコロ替えすぎなんだよ。返品できる商品じゃないんだからさぁ?」

まりなも慌てて愛に加算した。

「愛の言う通りだよ、南。この前は相性がバッチリとかって言ってたじゃん。」

南はニヤリと笑い、身を乗り出した。

「あれは、身体よ、身体。なんなら紹介しよっか?結構いいよ?」

その言葉に他の三人が下品に笑い出した。私も遅れないようにあわせる。やばい、マジでトイレいかなきゃかも。

「もう、南ったらさいて~!」
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