私は、みた。

ゆるい決意

ドアをガチャっと開けて、静かに入る。電気は全て消えてるものの、気を付けるにこしたことはない。静かにリビングへのドアを開けると、急に電気はがぱっと付いた。

「お帰り、瑠璃。」

ソファに座ってたお母さんが冷めた笑顔を浮かべる。

「ただいま、母さん。」

溜息をつかないように気をつけてカバンをテーブルにおいて、キッチンへと向かう。思った通り、夕飯の残りのかけらもない。仕方なくカップラーメンをだす。

「こんな時間まで、どこにいたの?」

たいして気にしてなさそうな声で母さんが聞く。あたしは思わず溜息をついてしまった。

「バイトだよ。」
「こんな時間まで?」

母さんの声が不機嫌そうな声にかわる。いつまでたっても変わりやしないな、このババアは、と思いながらもきちんと返事をする。

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