‡いとしきみ‡
真冬の1月、それも屋根も何もない外。
だけど、そんな事も忘れさせる様な友人との再開。
楽しくて仕方が無い。
 
 
「神越くん、佐々木くん、一緒に写真撮ろ〜」
 
 
中学の頃の同級生兼、自称サッカー部のマネージャー(笑)が、俺達を見付けて駆け寄って来た。
 
 
「久しぶりじゃん。絵里(エリ)。随分(ズイブン)見ない内に可愛くなったなぁ」
 
「佐々木くん、褒めたって何も出ないよ?」
 
「いやいや、俺等のマドンナ、絵里ちゃんですからね(笑)」
 
「自称、だけどね。勝手に見学してドリンクやタオル渡してただけだし(笑)…今考えると、超イタイ子なのに気付いた〜!…って、写真!撮ろうよ」
 
「「おう」」
 
 
絵里は小さなバッグから、デジカメを取り出し、慎二に撮って、とデジカメを渡した。
女と言うのは、写真撮るのが好きなんだなぁ。
 
辺りを見渡せば、パシャパシャと撮りまくっている。まぁ、振り袖なんて一生に1度だし、高い金出してんだから、撮りたいか。
美紀も記念記念!と言いながら、よく写真を撮りまくってるし。
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