‡いとしきみ‡
しばらくして、
 
 
「置いてくなよー」
 
 
なんて言いながら、人込み(って言っても友達)を掻き分けながら、俺達の傍へ走って来た。
 
 
「アキちゃん何だって?」
 
 
今の俺は、ちゃんと笑えているだろうか…。
不自然な笑顔になっていないだろうか…。
隣に居る美紀に、不安を与えてはいないだろうか…
 
色んな事が頭の中をグルグルと回りながらも、稔に尋ねた。
 
 
「うん。…何かやっぱり1次会は来れないってさー。アキちゃんの方も付き合いもあるだろうしね。…ちぇー」
 
「仕方ないんじゃね?…1次会…って事は2次会は来れるんだ?」
 
「多分、アキちゃん達はカラオケだから、そっちの方が長いだろうから俺達の2次会の途中で来るぐらいなるだろうって」
 
「そっか」
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