‡いとしきみ‡
「初め…まして……」
その言葉を言ったっきり、キナちゃんは黙った。
…黙ったっていうのは、少し違うか。
“言葉を発するのも忘れて、俺をガン見してる”
と言う表現の方が、しっくり来るだろうか。
何なんだ?一体。
そんなに稔の友達が“俺”だった事に驚いたのだろうか?
いたたまれなくなって、俺は目線を下に逸らした。
何だってそんなに見てくるんだ?
2年前のあのキナちゃんとは、全く違う雰囲気だ。
2年も経てば、やはり変わるものなのか…。
と、考えていたら、
「何処かで会った事ない?」
とキナちゃんから発せられた言葉で、俺は正直泣きそうになった。
その言葉を言ったっきり、キナちゃんは黙った。
…黙ったっていうのは、少し違うか。
“言葉を発するのも忘れて、俺をガン見してる”
と言う表現の方が、しっくり来るだろうか。
何なんだ?一体。
そんなに稔の友達が“俺”だった事に驚いたのだろうか?
いたたまれなくなって、俺は目線を下に逸らした。
何だってそんなに見てくるんだ?
2年前のあのキナちゃんとは、全く違う雰囲気だ。
2年も経てば、やはり変わるものなのか…。
と、考えていたら、
「何処かで会った事ない?」
とキナちゃんから発せられた言葉で、俺は正直泣きそうになった。