‡いとしきみ‡
車を走らせて、30分くらいの所に海はある。
 
その間に、何を話そうかと必死に考えていたら、
 
 
「さっき…話してた事って、本当なの?」
 
「えっ?」
 
「さっき、稔君の部屋で言ってた事って…」
 
「あ〜…うん。」
 
 
気まずさが甦って来た…
 
 
「間抜けだよな。2人を間違えるなんて…」
 
「………」
 
 
車内に、嫌な空気が漂う中、頭痛薬が効いて来たのか、頭はスッキリして来た。
 
海まで後数分。
< 216 / 246 >

この作品をシェア

pagetop