‡いとしきみ‡
「着いたよ」
 
 
気まずさも忘れ、海の綺麗さに、しばし浸っていたが、肝心な事を話していないと思い出した。
 
 
『何を話せばいいんだ?』
 
 
よくよく考えてみると、話す言葉が浮かばない。
 
だって、話を聞かれていたから、真相をキナちゃんは知った訳で…。
 
もし、フリーだったんなら、“付き合う”って選択も有りだったんだろうけど。
 
今、俺には美紀という存在が居る訳で。
しかもキナちゃんにも彼氏が居るかも知れない。
う〜ん…
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