‡いとしきみ‡
「あん時さ、稔の彼女…つまりキナちゃんのお姉ちゃんね。に会って、俺キナちゃんが双子とか知らなくてさ、話しかけたら逃げられて。それでケータイへし折ったんだよね」
「あこちゃんが言ってた気がする…変な人が話しかけて来たって…」
「うん。多分それ俺の事だわ」
「そっか…そうだったんだ…。私、てっきり何かして優夜くんを怒らせちゃったのかって…」
そう言って、キナちゃんは俯いた。
「いや!怒るなんて。むしろ勝手に勘違いして、勝手に連絡絶ったの俺だし…。…怒ってる?よね、やっぱ」
申し訳なさと、自分の不甲斐なさに、気持ちがドッと落ちた気がした。
少し何かを考えて、キナちゃんは口を開いた。
「ううん。…正直ね、突然無視されたり、会えなくなったり、すごく悲しかったし、辛かったの。でも、訳が知れて良かった。…今、幸せ?」
「あこちゃんが言ってた気がする…変な人が話しかけて来たって…」
「うん。多分それ俺の事だわ」
「そっか…そうだったんだ…。私、てっきり何かして優夜くんを怒らせちゃったのかって…」
そう言って、キナちゃんは俯いた。
「いや!怒るなんて。むしろ勝手に勘違いして、勝手に連絡絶ったの俺だし…。…怒ってる?よね、やっぱ」
申し訳なさと、自分の不甲斐なさに、気持ちがドッと落ちた気がした。
少し何かを考えて、キナちゃんは口を開いた。
「ううん。…正直ね、突然無視されたり、会えなくなったり、すごく悲しかったし、辛かったの。でも、訳が知れて良かった。…今、幸せ?」