‡いとしきみ‡
さすがに女子トイレに、男の俺は入りにくい訳で。
…でもトイレで倒れてたらいけないと思い、意を決して入る事にした。
 
 
「入りますよ〜…。キナちゃ〜ん?」
 
 
なんて、一応声をかけながらキナちゃん以外、誰も居るなと思いながら入ると、案の定と言うか…。
洗面台?の前の椅子に、ちょこんと座ってるキナちゃんを発見。
 
 
駆け寄って、背中に手を添えて聞く。
 
 
「大丈夫?」
 
「ごめんなさい…」
 
 
と、目に涙を溜め、そう力無く言われた。
< 29 / 246 >

この作品をシェア

pagetop