‡いとしきみ‡
送ろうか。
止めとこうか。
 
…少し悩んだが、左手の親指は、【送信】のボタンを押していた。
 
 
【送信しました】
の文字が出て、画面が暗くなっても、しばらく画面を見つめていた。
 
 
少しして、ベッドに仰向けになり、さっき学校で見た、楽しそうな顔をして笑う、稔とキナちゃんのプリクラを思い出していた。
< 44 / 246 >

この作品をシェア

pagetop