‡いとしきみ‡
約束30分前になり、さっき少し癒され気持ちが落ち着いたと思っていた俺だが、また緊張し出し、ふと足元を見ると、貧乏揺すりしていた。
 
 
『うっわ…だせぇ』
 
 
前に重心を置き、両手を伸ばし、両ももに押さえつけて、貧乏揺すりを止めた。
気を紛らわす為、周りを見渡せば、さっき居た親子達は居なくなっており、
冬という事あり、辺りも、すでに暗くなっていた。
 
 
しばらく辺りを見渡していると、見た事のあるシルエットが目に入った。
< 59 / 246 >

この作品をシェア

pagetop