‡いとしきみ‡
昼時になり、カップルや家族連れの客が増えて来た。肩身が狭くなった俺は、帰る事にした。
 
 
デパートを出て、ケータイで時間を見ようとしたら、ケータイが点滅していた。
 
“不在着信あり”
 
の文字が目に入り、誰からだろうと履歴を見たら、知らない番号。
一瞬、
 
“キナちゃんかも”
 
なんて思ったりもしたが、生憎ケータイを変えていたし、アドレスしか交換していない。
 
誰だろ、と思いながらも、用事があれば、またかけ直して来るだろ。と自己完結をし、ケータイを閉じた。
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