僕の彼氏
「先輩と同じ大学に進みたいです。
でも独り暮らしする余裕がありません。
迷惑かもしれないですが、資金がたまって
部屋が見つかるまで一緒に住ませてください」
僕は必死の顔をしていたんだろう。
先輩は整った顔を歪ませて笑った。
そして真剣な顔になって
「部屋も余ってることだし、俺は別に良いけどな?
条件がある」
と言った。
「条件…ですか?」
「家事全般任せた(笑)」
「はい!?」
僕の顔を見て、先輩は笑った。
すっとんきょうな声と、間抜けな顔がツボだったらしい
そんな先輩大爆笑の中、交渉は成立(?)した。
そして、今に至る。
相談の筈が交渉になってしまったか、良しとしよう。
同居してから知った先輩の素顔。
同人漫画家
腐男子
この二つは僕の苦手なものの中に入る。
でも、お世話になっている身
やめろとも言えずに最近では手伝いをさせられる始末
その度に反抗するのだが、先輩の上目遣いには敵わない…
結局流される羽目になるのだ。