僕の彼氏
「先輩?早くやれば早く終るんですよ!」
僕は先輩を急き立てる。当の先輩は机に突っ伏したまま動かない
「先輩…」
「ん〜?」
猫なで声を出す先輩に、心の中で
(外見犬なのに)
と突っ込みながらも最終手段を打って出る事にした
「今日の分終われば、何でも1つしますから」
「よっし、なんかやる気が急にでてきたぁ」
最終手段を耳にした先輩はGペンを手に原稿を書き始めた。
二時間後………。
あっという間に原稿を書き上げた先輩は僕の肩に手を置いてニコニコと笑っていた。
「あの…先輩?」
「約束だそ?言うこと1つ聞きやがれ」
「は、はぁ…」
溜め息混じりに肯定すると先輩は更に嬉しそうに部屋に行き、一冊のノートを持ってきた。
「なんですか?これ」
「台本だよ。読んでみ?」
「はい…」
僕は恐る恐るページをめくった。