僕の彼氏

そこまで読んで、僕は台本を投げ捨てた。


「び、BLじゃないですかぁ!!」


「何すんだよ、聖」


「だ、だって…僕の名前モロに入ってんじゃないですか」


「当然だろ?」


先輩は当然のように台本を拾いながら言う


(そうか…って違う)


あまりにも自信満々に言われて納得しそうになったが

「ダメです」


と何とか言って見せた。




先輩はムッとした顔になったが、すぐにニッコリと笑った


「約束だかんな」


「でも、ダメです」


「この台本をCDに取ってサイトにupすんだよ、感情入れて読めよ?命令だ」


仁王立ちして言い放つ先輩に、僕は服従(?)の姿勢を取った。



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