俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
俺も驚いたが、女達も驚いたようだ。
「はあ…? じゃなんだって言うの?」
「あそこは…悠由と先輩しか知らないんじゃ…」
「部屋…間違えたとか?」
「悠由なら……ありえる…」
…いや…待て。
待てよ…?
「まさか……」
薫、か……?
嫌な予感がした。
最悪の可能性に行き当たる。
そうだ。
アイツはあそこを知っている。
そして……百戦錬磨の女垂らしだ。
百パー…そうだな。
「くっそ……あの野郎が…!」
「え?」
怒り全開で呟いた俺を見て、分からないというような顔をする。
そりゃ…そうだろうな。
「悪いが、悠由のとこへ行かせてもらう」
言うだけ言い、反応も待たずに駆け出した。