俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
また…また。
そんなの二択の意味ないよ……。
…でも。
二択なんていらない。
「先輩……大好き…!」
「……イエスか? はいか?」
「はい…!」
「ん」
小さくそう言うと、また、強く優しく抱きしめてくれる。
あたしも、ギュッと首を締め付けるように抱きついた。
「殺す気かよ…」
くすっと笑って呟くと、あたしの顔を覗き込み。
「……ん……」
すごく、すごく、優しく。
あたしの唇に、自分のそれで触れた。
「ん……せん、ぱ……」
胸の中心がじんとする。
徐々に深く口付けられ、体の力が抜けていく。
「んっ…ん……」
気持ちがあるのとないのとでは、キスをするにも雲泥の差がある。
今はとても……幸せ…!