俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「き、杏子……なんてことを…!」
「いや…今となっては悪いと思うんだけど、そんときはもう頭にきちゃってさ。…やっぱやばいかな…」
「わ、分かんない」
まあさすがにキス魔降臨はないだろうけどさ。
…いや、ひょっとすると……。
『てめーよくもこの俺様の美貌をひっぱたいてくれたな!』
『お、お許しを~~!』
『許せるかこのヤロウッ!』
『あぁ~~れぇ~~!!』
「変態の次はナルシストかよ」
「ぎゃっ!」
先輩の介入で、あたしの肥大した妄想はパチンと弾け散った。
「せ、先輩…」
「おせぇよ」
「あ、すみません」
そういえば杏子達と話してて忘れてたよ。
あたし鞄取りに教室行くんだっけ。