俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
人を散々馬鹿にするだけすると、勝手に呆れて出て行った那智兄の後ろ姿を、恨めしげに眺めるあたし。
「…ハァ」
ほんとにもー。
水差されちゃった…。
「…なんかしらけた」
今日はもう、明日を楽しみに寝よう。
いつかのように、食事は喉を通らない。
お風呂でゆっくりして寝ちゃおう!
そう決めて、さっさとお風呂に入ってさっさと眠りについたのだった。
……わお。まだ十時だよ。
…そう。十時。
十時に寝たのだ、あたしは。
なのになんで……。
「…え"」
なんで……。
「ええ!?」
……寝坊するんでしょうかねぇ?