俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
先輩のおっそろしい「あ?」から、もしやこの人が例のお友達ではないかと思った。
「てめぇ……もう一回ぶちのめされてぇか」
そしてそれは、どうも当たりだったよう。
「違うって! 違う違う。ほんとに反省した」
「じゃあなにしに来た」
「いやー…どうしてもな? 人が豚と結婚……いや牛がエイリアンと結婚? …鶏が実は彗星人……あれ。これどれも全部俺が言ったやつじゃん」
は……ひ、人が豚と結婚?
牛がエイリアン……。
「にわとりってすいせいじんなの?」
「信じるなよ。つーか俺に聞くな」
???
どうもハテナしか浮かばない。
なんの話してるんだろ…。
「まあとりあえず、龍樹に女なんてどうしても信じられなくって……ってこの子!?」
「えっ…」
びくっと肩を揺らし、こそっと先輩の背後に隠れた。
「おい…」
「あー大丈夫大丈夫。俺今年上にハマってんだよね!」
……はあ?
先輩のお友達は…どうも変わってるようだ。