俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
第五話 確かな絆は突然に
緩やかなひと時
「まー…この子みたいに清純で奥ゆかしいのもそそるけど?」
「……」
わお。
ピキキッてこめかみに…ピキキッて!
「今限定で、断っ然色気ムンムンの大胆美女だな!」
「……」
「……」
なんていうか…。
「先輩のお友達って面白いんですね」
「お友達だとコラ」
あらら…違うのかな?
「そーおー? 君可愛いね♪」
「そんなこと…」
ぴょこんと顔を出した彼だけど、あたしはやっぱり先輩の影に隠れてしまう。
あたし……こういう勢いのある人って苦手かも。
「近づくんじゃねーよ」
「なにもしないって」
「存在が無理。穢れが移る」
……。
なんかこう…日本刀のように鋭い容赦の無さですな。