俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
先輩……いやほんと、容赦ないんですねぇ。
「りゅー…」
「黙れ。出て行け」
……。
あ。
あーあ…追い出されちゃった。
「……」
げしげしと蹴られながら出て行った薫さんと、腕を組んで宙を睨む先輩。
散々だったけど…本当に仲よさそうに見えたんだけどな?
まあこれ言うとあたしがあれだから言わないけど。
「…ところで先輩。エイリアンっているんですか?」
「だから信じるなよ。そして俺に聞くな」
それより…と付け加えて、艶めかしく笑うと。
「覚悟しとけっつったよな?」
「え"」
…そ、そこはこう…見逃してくれるとこじゃ。
「あ? んなん口実に決まってんだろ」
「……」
口実って…。
それ、言っちゃうの?