俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
…って……。
な、なんで?
絶対キス魔降臨すると思ったのに…。
……。
なんか寂しい。
「? どうした?」
「いえ……あの…」
離れていこうとする先輩の袖口を掴んだ。
「どうした? 悠由」
俯くあたしの頭を、優しく撫でる。
「…その……」
「ん?」
「……ぎゅーして…?」
恥ずかしすぎる…!!
言ってしまった…。
「……」
撫でてくれていた手がピタッと止まり、完全に固まってしまう。
もしかして……。
引いちゃったの…かな。
「す、すみませ……にゃ!?」