俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
何気なしに聞いてみる。
「……いいけど、俺一人暮らしだからな…どうなっても知らねーぞ」
「一人暮らしなんですか?」
へー…そうなんだ。
うん…まあ納得。一人でも家族とでも違和感ないね。
ほーほー、と納得して頷くあたし。
「おい…」
「え?」
「お前ってやつは……ハァ」
???
なぜため息をつかれるんでしょう…。
呆れるようなこと言ったかなあたし?
「? せんぱ~い?」
「もういいから…」
「?」
あたしはこのとき……先輩と想いが通じ合えたことが嬉しくて。
大事なことを忘れていたんだ。
「ねーっ。なんなんですかぁ?」
「もういいってば」
“彼女”の存在を――。