俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「ちょっと評判がいいやつはすーぐ頭に乗るからね」
「そうそう。そんで不釣り合いな相手にちゃっかり居座るんだよ」
「腹立つんだよ!!」
ガンッ
「っ…!!」
その一撃をキッカケに。
五人による暴力はエスカレートしていった。
「マジムカつく!」
「消えてほしいんですけどー」
「なーにが『先輩』よ!」
……っ…先、輩…。
先輩…!!!
キーンコーンカーンコーン
「チッ……」
「いいやもう。なんか萎えたー」
「行こ!」
「もしまだ龍樹の回りうろついてたら、次はどうなっても知らねーよ」
そう言ってあたしを見下ろすと、ぎゃる達は消えていった。