俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
あ…でも。
電話の向こうの先輩の声。
なんか…新鮮かも。
「……」
『…? 悠由?』
「えっ…あ、はい?」
『どうかしたか?』
「いえ…その。先輩の声聞きたかったから…」
胸にじんときちゃったのです。
家に帰って数時間も経ってないのに…。
『……そうか』
「はい」
それを最後に、互いに黙り込んでしまう。
なぜ…こうなる…!?
「あの……」
『ん?』
「な、なんか言ってくださいよ」
『はあ?』
いやだって……なんか気まずいじゃないすか。
電話越しって結構逆に緊張するもんだね。