俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
『まあ……俺も声聞きたかっただけだから』
「え…」
『じゃあな』
「あ…先輩……」
待って、待って…!
『なんだよなに泣きそうな声してんだ』
「だ、だって……」
寂しいんだもん。
三日間一度も会えないって思うと…寂しい。
なんでかな?
土日挟んでも平気だったのに、今は一日も離れたくない。
ずっとそばにいて、先輩に抱きしめててもらいたい。
『……明日も明後日も電話する』
「ほんと?」
『ああ。だから泣くな?』
「…うん」
「よし」と言った先輩の、優しい笑顔が浮かんでくるようだ。
その声に包まれて、抱きしめられてるような感覚が蘇る。
絶対の安心を感じた。