俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
まったく玲菜さんたら…。
火照った体を冷やすように、もう一度お茶を口に含んだ瞬間に、またも玲菜さんは衝撃発言をする。
「じゃあー…篠原んち? 初エッチ」
「ぐっ……えほっ」
なぜそう……それにこだわる。
いいではないかどうだって!
…というかぶっちゃけ…まだ…だし。
ていうかていうか!
付き合ってまだほんの数週間なんですがっ。
「あら。今時付き合ったらその日になんて珍しくもないよね?」
「うんうん」
「……」
この人達……ついていけないんですけど。
あ、なんか…先輩のお友達だなって感じした、今。
うん、なんかものすごーく。
「あ、ほれここここ」
「え?」
突如足を止めて、建物を指差す薫さん。
見上げると……。
「…ま、まんしょん…」
先輩一人暮らしって言ってませんでした…?
まんしょん? まんしょんなの?