俺様狼と子猫少女の秘密の時間①

まったく玲菜さんたら…。

火照った体を冷やすように、もう一度お茶を口に含んだ瞬間に、またも玲菜さんは衝撃発言をする。


「じゃあー…篠原んち? 初エッチ」


「ぐっ……えほっ」


なぜそう……それにこだわる。

いいではないかどうだって!

…というかぶっちゃけ…まだ…だし。


ていうかていうか!

付き合ってまだほんの数週間なんですがっ。


「あら。今時付き合ったらその日になんて珍しくもないよね?」


「うんうん」


「……」


この人達……ついていけないんですけど。

あ、なんか…先輩のお友達だなって感じした、今。

うん、なんかものすごーく。


「あ、ほれここここ」


「え?」


突如足を止めて、建物を指差す薫さん。

見上げると……。


「…ま、まんしょん…」


先輩一人暮らしって言ってませんでした…?

まんしょん? まんしょんなの?


< 226 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop