俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
何気に波長が合ってるんじゃないかしら?
なんてことを思いつつも、悠由は大丈夫そうなので聞きたいことを聞いてみることにした。
「で、あの…久遠先輩。悠由になにか用があったんじゃ…」
「ああ! そうそう」
「?」
きょとんとして首を傾げる悠由。
裏腹に……久遠先輩のほうは、神妙な顔つきになった。
「告白に……来たっ」
「……は?」
あたし達三人、声を合わせた。
なにを……この人…。
唖然とするあたし達……に、なんとこの先輩は。
「……まあ、冗談だ」
…とか言ってのけやがった。
さすがに……イラッときたわ、ええ。
美紅も同じみたいだけど、悠由はなにも理解してない。
平和な子…。
「本当はな? 龍樹が消えた理由。……分かったんだ」
「!!?」
その言葉を聞いた瞬間、悠由は大きく目を見開き、触れていたあたしの手を、強く握った。