俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「ハァ…ったく。余計なことしやがって…」
ぶつぶつ千絵さんに文句を言ってる先輩だけど…。
あたしは千絵さんに感謝してる。
おかげで先輩に会えたんだもの。
もう会えないのかと思っちゃったから…。
「…ふふふ」
「?」
また嬉しくなって、ぎゅうっともう一度抱きついた。
「とりあえず……千絵んとこ行こ。さみぃ」
…やっぱ寒がり…。
いやまあ、確かに寒いけど。
「あたし千絵さんに会いたいです」
「ああ」
優しく目を細めて、ほっぺたを撫でてくれた。
…太陽よりまぶしいですっ…!!
ぽーっと見惚れながら、歩く先輩の服を掴み、ふらふらついていった。