俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「なんて書いてあるんですか?」
覗き込もうとする悠由に差し出そうとして……。
「……あ"?」
「ひっ…!!」
続く文章に気付き、その内容にぐしゃっと紙を握りつぶした。
「…せ、先輩…?」
……ふっ。
言われなくたって…。
「?? 先輩? どしたんですかぁ?」
「別に…。お前は見なくていいよ」
「ええー」
不満そうに口を尖らせる悠由に、この口元が一気に華やかに上がるであろう提案をした。
「今日ここ泊まれば?」
「…………えっ!?」
…おっそ。
「え、でも…」
いまいち喜びに踏み切れないというような表情で、目を泳がせる。
「明日あいつも帰ってくるらしいし。待ってりゃいいさ」
「えっ……❤」
…だから可愛い。