俺様狼と子猫少女の秘密の時間①

一気に、キラキラキラーと音がしそうなほどに輝きだす瞳。

みるみるうちに笑顔になった。


「先輩と一緒~~!」


ぴょんぴょん軽やかに飛び跳ねながらきゃっきゃと騒ぐその姿は、まるで子供のよう。

…でも可愛い。


「つーかお前…腕は? 怪我は?」


「あ、はい。ぶっちゃけ大丈夫っす」


「はあ?」


骨折……。

右腕…。


そういやさっき全力で抱きついてきて…た…?


「もともとひどくなかったんで、もうだいぶ治ったっす♪」


「……」


なんでこう…けろりとしてるんだ。

光ってる。あまりに光ってる。

……そうか、今浮かれすぎてんのか。それでかこの光は。


心配していた精神面も……他の事でかき消されたか。

こいつが思い出さないうちに手ェ打っとかねーとな…。


俺が色々と考えている間にも、心底嬉しそうにはしゃいでいる。

だが…俺としては、そこまで喜ばれると少しばかり良心が痛むというものだ。

こんなに純粋に喜んでいるのに。


なぜこうも純真無垢なのか。純情可憐なのか。

なんか一生大事に包んで守っていきたいくらいだ。


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