俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「せんぱ~いっ。ぎゅっ!」
くるくる回りながら俺のもとまで来たかと思うと…ぼふっと飛び込んでくる。
つか…器用だなおい。なんで回りながら進めんだ?
「…よしよし」
「えへへ…」
上機嫌な悠由を抱きしめ、背中をぽんぽん叩いた。
「悠由…そういやお前痩せたろ」
「え? そうすか?」
抱きしめた感じがこう…。
絶対二㎏はいったな。
「飯食った?」
「……」
分かりやす…。
食ってねーんだな。
確信を持って、勝手に冷蔵庫を開けた。
「こういうのなら食えるだろ」
「えっ……」
適当に、ゼリーだなんだと取り出して並べる。
第一なんでこんなに入ってるのか疑問だ。
「あの…千絵さんのなんじゃ…」
「いんだよ別に」
「……」