俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
「どうもしない? ふーん…じゃいいか」
あっさりそう言って、ぽいっと投げ捨てられた(気分的に)。
「……」
あたしはしばらく呆けて座り込み……。
「……やだあ!」
ニヤニヤしながらあたしを見ていた先輩に飛びついた。
「くっく……。どうもしないんじゃなかったっけか?」
「やだ」
「くくく…」
なんかそこまで笑われると……恥ずかしくなってきます。
先輩から顔が見えないように、肩に顎を乗せた。
「先輩。あたしなにか忘れてる気がするんですけど」
「なにを?」
「それを聞いてんですけど」
「俺が知るか」
…ですよね。
……いや違うんですって!
このやりとりでなんかこう…?
「なんだっけ?」